防水性と撥水性、『耐水圧の高いウェアなのに水が浸みてくる』というのは防水と撥水を誤解しているかもしれません。
防水性と撥水性は全く別物です。
撥水性は、擦れたり、汚れが付着したりすると低下してきます。
生地表面にあるものなので傷みも早く、1、2シーズンも着用すれば生地表面に水が染みてくるようになりますが、それは防水性ではなく、撥水性が低下したということです。
生地表面は濡れていても、裏側の防水メンブレンやコーティングで水を止めているので、中にまで水が浸みてきているのではないのです。
撥水性は、透湿性を維持するために重要となります。
生地の表面に水が浸みくると、ウェアが水の膜に覆われた状態になり、湿気を放出できなくなり蒸れてくるとウェア内の湿気で濡れてきてしまうので撥水性も必要なのです。
撥水性を回復させるには、洗濯して汚れを落とし、防水スプレー(撥水スプレー)をすることです。 ただし、防水スプレー(撥水スプレー)を使う場合は、防水透湿素材に使用可能とされているものを使うことです。