防水透湿素材の種類
メンブレン(フィルム)タイプ
水蒸気は通すが水は通さない薄い膜状の素材を防水透湿性メンブレン(フィルム)と言います。
- 多孔質メンブレン
- 水 > 水蒸気、という大きさの違いを利用し、水蒸気は通れるが水は通れないサイズの微細な孔が開いているので、防水と透湿を両立させている。
- 汚れなどで孔が塞がってくると透湿性が落ちるので定期的な手入れが必要。
- 防水透湿性素材としてよく知られるゴアテックスは多孔質メンブレン。
- 無孔質メンブレン
- 孔が無いのに水蒸気は排出できるという不思議な素材。水蒸気を吸収して排出するという仕組み。
コーティングタイプ
- コーティング
- 生地裏側をウレタンなどで直接コーティング加工したもの。
- メンブレン(フィルム)タイプよりも安価。
ウェアの構造の種類
- 3レイヤー
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- 性能が最も高く、アウトドアブランドのハイエンドモデルは主に3レイヤー。
- 表地+防水透湿素材(コーティング)+裏地を貼り合わせたもの。
- 防水透湿素材が保護されるので耐久性が高い。
- 3層構造のため、生地が硬くゴワゴワした感じ。
- 値段は高め。
- 2.5レイヤー
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- 表地+防水透湿素材(コーティング)を貼り合わせ、防水透湿素材の裏側に突起をつけることで接触面を減らし、3レイヤーの裏地となる層を省いたもの。
- 2レイヤーにあるメッシュライニングのようなものも不要なので軽量だが、3レイヤーより耐久性には劣る。
- 値段的にも2レイヤーと3レイヤーの中間くらい。
- 2レイヤー
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- 表地+防水透湿素材(コーティング)を貼り合わせたもの。
- 防水透湿素材が直接あたるのを防ぐため、内側にはメッシュライニングなどがついている。
- 柔らかく軽い着心地。
- スノーボードブランドのウェアの多くは2レイヤー。
- 耐久性は低い。
- 値段は安め。